マザー&ラヴァー 第01話

shu_chan20002004-10-05

  • マザコンで何が悪い!?」

<キャスト>
岡崎真吾・・・・・・坂口憲二
杉浦 瞳・・・・・・・篠原涼子
永野 圭・・・・・・・水川あさみ
中町恭介・・・・・・金子貴俊
神野麻衣子・・・・矢沢 心
種田庄二・・・・・・蛍原 徹(雨上がり決死隊
岡崎マリア・・・・・松坂慶子 
<スタッフ>
脚 本・・・・・・・・・岡田惠和
演 出・・・・・・・・・三宅喜重関西テレビ
プロデューサー・ 安藤和久(関西テレビ
           東城祐司(MMJ
           伊藤達哉MMJ
           吉條英希(関西テレビ
音 楽・・・・・・・・・寺嶋民哉
制 作・・・・・・・・・関西テレビ
           MMJ


このドラマのテーマは親子愛?なのだそうな。
「男はみんなマザコンだ!母親を大切に思う心を持っている人だからこそ、恋人・妻を大切に愛せるのでは・・・!」というコンセプトの元にコメディタッチに描いたドラマになっているそうです。
主人公・岡崎真吾(坂口憲二)は今時珍しいストレートなマザコン青年。そんな青年と恋におちた一人の女性。母親を大切にするのはとっても素敵な事だけど、恋人である自分以上に母親を大切にする青年に少々戸惑いぎみ、そんな年上の恋人役瞳に篠原涼子。そしてこのマザコン息子を親離れさせたい母親という役所に松坂慶子
そして脚本には「ビーチボーイズ」「アルジャーノンに花束を」といった作品を手がけた、岡田惠和さん。私事で申し訳ないのですが、わたしこの岡田さんの描く世界観が大好きなのであります。そんな所も今回の見所なのではないかと。
聞くところによると、前段階のキャスティングの時点では母親役岩下志麻さんの起用が決まっていたとかいないとか・・・。あるサイトには岩下さんの名前が載っているところをみると、あながちガセネタでもないのかもしれませんね。しかしドラマを拝見させていただいた感想では、松坂さんが母親役で結果オーライだったのではないでしょうか? 岩下さんの母親像といいますと、ちょっと怖い母のようなイメージがありまして・・・その点、松坂さんの演じている母は、ちょっと抜けていてかつチャーミングでほっとけない愛すべきキャラクターになっていました。彼女が母なら息子がマザコンになるのもうなずける?やも。
肝心のストーリーは・・・
都内のレストランチェーンのスーパーバイザーをしている杉浦瞳(篠原涼子)の手がけたレストランに親子で食事にきていた息子の岡崎真吾(坂口憲二)と母親の岡崎マリア(松坂慶子)というシーンから始まる。しかしここで真吾が一言「いま僕の前にいる女性が、僕が世界で一番愛する女性だ」・・・さすがにこのセリフから始まるのには驚いた。その一言でドラマの方向性を決定付けてしまったからです。視聴者側もこの一言である大きな約束事を前提にドラマを見ることが出来る、さすがこのあたりは岡田さんの凄い所でありましょう。
そしてその二人(真吾と瞳)がある日出会う。劇団にて売れない役者をしている真吾はその傍ら生活していくために人力車のアルバイトをしていた。そこでたまたま急いでいた瞳を真吾が人力車に乗せ助ける。ここでは坂口憲二演ずる真吾の熱っぽくて人情味あふれるいい人というキャラクターを表しているんですねぇ。
現実にはありえあいような組み合わせ、キャリアウーマン(今時あまり言わないか?)と貧乏演劇青年の組み合わせ。仕事一辺倒で男っ気のない瞳がその新鮮な出会いに胸をときめかせてしまう。
そんな出会いをした二人が再び出会い、そして惹かれ合いデートの約束をするわけだが、当日真吾は母親と会うためデート約束をドタキャンしてしまう、それも瞳のすぐ目の前で(携帯で連絡)
デートにて観覧車に乗るのを楽しみにしていた瞳はドタキャンされた勢いで一人観覧車に乗る、しかしその観覧車から下を見ると楽しそうに母親と食事をしている真吾の姿。翌日、「マザコン」と真吾に言ってのける瞳だが、真吾の「自分の母親愛して、自分の母親大切にして何が悪ぃんだよ!!」というある意味逆ギレの言葉に再び胸をキュンとさせてしまう瞳。
といったのが大まかなストーリーですが・・・
このドラマは音楽も秀逸で、コメディタッチの作風に音楽が実にマッチしているんです。そして篠原さんの演技がまた上手い。ここのところ立て続けにドラマをこなしている篠原さん、以前に比べて格段に演技の質が向上していたのには驚きました。特に真吾に胸をときめかせるときの表情には、なんとも言えないところがあります。

  • 余談ですが、小生の演劇人としての立場から一言。

真吾の設定が売れない役者ということもあり、ロケで下北の町がよく出てきたり、劇団の稽古のシーンが出てきますが、あまりにありえないだろって具合に誇張されて描かれていて、小劇場に対する視聴者の誤解がまた増えないかとちと心配であります。だったあなた、今時飲み屋であんな演劇論交わす演劇青年いないでしょ? 本多劇場の前でデートの待ち合わせするなよ! などと、突っ込みどころ満載ですが、とてもコミカルで楽しいドラマになりそうで、とても楽しみであります。

  • ちなみに我らが3LDK(http://3ldk.luck.jp/)の方も宜しくお願い致します。            是非一度、気軽に遊びに来て頂ければ幸いでございます。